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自閉症(ASD)

自閉症スペクトラム症(ASD)とは

対人関係の構築における困難、コミュニケーションにおける困難、強いこだわりを3つの特徴とします。
3つの特徴がどの程度現れているか、どの特徴が組み合わさっているかは千差万別で、さまざまなタイプのお子さんがいらっしゃいます。
子どもの場合、言葉の遅れ、集団行動の難しさ、友達とのコミュニケーションがうまくとれないといったことが、しばしば受診・発見のきっかけになります。

自閉症スペクトラム症の
原因は?

生まれつきの脳の機能障害、胎内環境などが影響して発症するものと言われています。
しかし、なぜそのようなことが起こるのか、根本的な原因については未だはっきりしたことが分かっていません。
なお、親子さんの育て方、愛情の過不足などが発症に影響することはありません。

自閉症スペクトラム症の
症状・特徴

  • 言葉の遅れ
  • 動くものに強い興味を示す
  • 一人遊びが好き、友達と遊ばない
  • 同時に2つのことができない
  • 周りの子どもへの関心が薄い
  • 自分のルールへのこだわりが強い
  • 集団のルールを守ることが苦手
  • 何かに夢中になると周りが見えなくなる
  • 人と喋る時、視線が合わない・逸らす
  • 音、人との接触などに敏感
  • 痛みに鈍感
  • 名前を呼んでも振り向かない

上記のような症状が、1~3歳くらいから認められることがあります。 知能の遅れがなく、気づかずに年齢を重ねているケースも少なくありません。

当院では心理発達外来を
行っています

当院では心理発達外来を行っています当院では、自閉症スペクトラム症、限局性学習症、ADHDなどの発達障害、子どもの発達のお悩みに専門的に対応する心理発達外来を行っております。医師、臨床心理士が協力し、必要に応じて他の医療機関・施設と連携することで、適切な医療・支援を提供します。
どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

心理発達外来について詳しくはこちら

自閉症スペクトラム症のQ&A

自閉症スペクトラム症は、生涯治らないものなのでしょうか?

脳の機能障害に原因があるため「治る」ということはありませんが、特性に応じた生活環境をつくること、医療機関・保護者さん・学校などから適切なサポートを受けること、お子さん自身が対応力を身につけることで、生きていく上での困難を軽減することが可能ですので、まずは一度ご相談ください。

自閉症スペクトラム症と診断されて通園施設を利用していましたが、通園をやめてしまいました。やはり、医療機関で診てもらった方がいいでしょうか?

自閉症スペクトラム症の診断後、必ずしも医療機関にかかり続けなければならないというわけではありません。ただ、保護者さんから見て今のところ問題なく生活しているようであっても、お子さん本人が実は辛い想いをしている・我慢しているというケースが少なくありません。経過を医学的に把握するためにも、信頼できる医療機関への相談をおすすめします。
当院では、医師に加え臨床心理士が在籍しております。臨床心理士によるカウンセリングも受けていただけますので、まずは一度お気軽にご相談ください。

子どもが自閉症スペクトラム症と診断されました。育て方が悪かったのでしょうか?

原因は、生まれつきの脳の機能障害にあります。保護者さんの育て方、愛情の過不足などは関係ないため、ご自身を責めないようにしてくださいね。これからの育て方(接し方、環境の整え方)によって、お子さんの生きづらさを軽減させることは可能です。当院でお子さんの今後のことを一緒に考えていきませんか?
ちょっとしたコツを知ること、新しい視点を持つことで、保護者さんの心身の負担も軽くすることができるのではないかと思います。